ソフトバンクグループ、O2O市場ナンバーワンを狙う孫社長の新たな野望(前編)《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》

「O2O(オンライン・ツー・オフライン)、業界の新しいキーワードだ。ソフトバンクグループは、日本のO2Oの世界で圧倒的ナンバーワンを取る」

2012年5月9日、日本のIT革命の先駆者であり続けるソフトバンクの孫正義社長は、新会社、PayPal Japan設立発表記者会見で、冒頭の内容の宣言をした。

12年7月をメドに設立予定のPayPal Japanは、ソフトバンクと米PayPalとの10億円ずつの出資による合弁会社。PayPalは、世界規模に利用者を持つオンライン決済サービスを提供する米国企業。孫氏は、PayPal Japanをもって「日本の決済市場を変える」と掲げる。

それだけではない。

PayPal Japanは、ソフトバンクグループがO2Oで圧倒的ナンバーワンを取るためには、欠かすことのできないパーツとなるのだ。

ソフトバンクグループの描くO2Oとは何か。いかにして、その世界で圧倒的ナンバーワンの座に挑むのか--。

スマホをクレジットカード決済端末に

PayPal Japanの設立発表とともに、特に注目を集めたのが、モバイル決済ソリューション「PayPal Here」の発表だ。米国、カナダ、香港、オーストラリアに続いて、5番目の導入地域となる。

PayPal Hereは、スマートフォンのヘッドホンジャックに挿す親指大の三角形のカードリーダーと、無料のモバイル・アプリケーションを使って、クレジットカードやデビットカード、PayPalによる支払いを受け付けできるサービスだ。

これまでコスト等の問題でクレジットカードの導入が難しかった中小規模事業者も、PayPal Hereを利用することで、スマートフォンを使っていつでもどこでもクレジットカードなどの決済を行うことができるようになる。

スマートフォンがクレジットカード決済端末に変貌するのだ。

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