ベト朝で、一番安いのがこちらのメニュー「朝のパンセット」です。バインミー専用のソフトフランスパンのサンドイッチに、ドリンクがついています。
まず驚いたのがパンの大きさ。朝食用と聞いて想像するサイズ感を、軽く裏切ってきます。一般的なハンバーガー1個分以上、感覚的には「これ、ビッグマックぐらいあるんじゃない?」と思わせるボリュームです。
一口食べて、まずパンがおいしい。ベトナムはもともとフランス領だったこともあり、パン文化が根付いている国。パンの完成度の高さも納得です。生地はふわふわで、表面はサックリ。私の知っているソフトフランスよりも口当たりが軽く、歯を落とすだけで噛み切れる柔らかさです。
サンドイッチの具材のメインは粗くつぶしたゆで卵。奥にはパクチー、きゅうり、千切りした大根とニンジンがぎゅうぎゅうに詰まっています。ハンバーガーや食パンのサンドイッチと比較して、野菜が大盛りで、満足感のわりに罪悪感が少ないのもうれしいポイントです。
大根とニンジンは酢漬けしてあり、まるでお節料理の紅白なますのようなさっぱりした味わい。パクチーの独特の癖のある香りが口にふわりと広がり、きゅうりのみずみずしさとポリポリとした食感がさらなるアクセントに。てんでバラバラな具材たちを、マヨネーズベースのスイートチリソースがまとめあげます。
簡素な店内と、いかにも日常食といったたたずまいのサンドイッチ。正直、もう少し大味で、勢い重視の味かと思っていたのですが(失礼)、実際は素材の組み合わせ方がとても丁寧で、油脂感は控えめ。
さまざまな食材が足し算ではなく、掛け算されていく、複雑で奥行きのある味わいに仕上がっています。酸味と香りが主役で、朝の胃にもたれることなくペロリと食べ切れてしまいました。
ベトナムならではのドリンクも嬉しい
「これは魅力的だな」と感じたのが、ベト屋のドリンク。ベト朝のセットドリンクのミルクコーヒーは、かなり甘い。コンデンスミルク由来の濃厚な甘味と旨味は「甘さ控えめ」を好む日本ではなかなか味わえない振り切りっぷりです。
起きたてのぼんやりした頭を、コーヒーのカフェインと砂糖のダブルパンチで容赦無く叩き起こす。これぞ、朝にぴったりの1杯!


















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