河合塾が2つめとなる高校を開校、《探究・通信制・全寮制》国内外の地域拠点に滞在しながら学ぶ「ドルトンX学園」つくる訳
さらに、「時代が変わってきている」とも河合氏は言う。一流大学を卒業して一流企業に入社すれば一生安泰という時代があったことは事実で、その手助けをするのが予備校の役目であり、河合塾も先頭に立ってやってきた。
しかし、大企業であってもリストラが珍しくなくなり、一生安泰も幻想になってきた。企業の要求する人材像も変わり、それこそ学力だけでなく、それ以上に「世界で存在感を示す」ような人材が求められつつもある。
こうした中で重要度が増してきているといわれるのが「非認知能力」である。河合塾が先駆的に取り組んできた「大学入試の点数を上げる力」とは違うものが求められているのだ。そこで河合塾でも「学びみらいPASS」という社会で求められる知識を活用する力など非認知能力を診断するツールを開発してきている。
「非認知能力を測る術をもって、そこから非認知能力をしっかり伸ばせる教育をしたいという想いが募ってきました。そういう力は週に何回かの予備校の授業で伸ばせるものではなくて、探究的な学びや多くの人との関わりによって伸びていくものです」
それができる場は予備校ではなく学校、それも従来とは違う新しい学校だ、となったわけだ。
非認知能力は、最近よく耳にする言葉であり、入試制度の変化とあわせて語られることも多い。学力試験で測ることが可能な力は一般入試で発揮されるものだが、最近になって増えている総合型選抜では非認知能力が重要な要素になっているとされている。
そうなると、河合塾グループが非認知能力を伸ばす学校をつくるのは総合型選抜に強い高校を目指しているのか、と受けとれないこともない。ただし、それついても河合氏は否定する。
「『非認知能力を伸ばす学校』という言い方もしていません。探究的な学びだったり、人との関わりの多い活動を主としてやる中で、非認知能力は伸びていくはずですが、何より自分自身の進路に対しての内発的動機づけにつながっていくと考えています」
教育の柱は「ドルトンプラン」
そのための教育の柱としているのがドルトンプランで、ドルトン学園東京とドルトンX学園の両校名にも「ドルトン」が付けられているのもドルトンプランを重視する学校だからだ。
ドルトンプランは、アメリカのヘレン・パーカストが詰め込み型教育に対する問題意識から100年以上も前に提唱した教育法であり、ドルトン東京学園のホームページではこう説明されている。


















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