記事の目次
笑い飯・哲夫「金持ちしか賢くならへんやん」
山口真由が苦しんだ学校と社会の「評価の差」
ホリエモンも絶賛、小学生で起業の13歳社長
「日本中学生新聞」を発行する中1、学校と日本の民主主義
FC今治高校「ぶっ飛んでる」と話題の教育の中身
ココイチFC社長に大抜擢、「意欲と学ぶ姿勢」育んだ背景
公認心理師が驚いた「フィンランドのインクルーシブ教育」
「中学受験不合格」のわが子の進路選択に落とし穴
日本初「世界の注目私立校トップ25」に選出
中高生に急務の「研究倫理教育」

笑い飯・哲夫「金持ちしか賢くならへんやん」

『M-1グランプリ』の王者として知られる人気芸人の笑い飯・哲夫さん。NHK大河ドラマ『どうする家康』では、並外れた知力を持つ儒学者・林羅山を演じるなど活躍の幅を広げている。

そんな哲夫さんは小・中学生向けの教育にも力を注ぎ、2014年からは大阪市淀川区で補習塾「寺子屋こやや」を運営してきた。しかし、それを公の場で語り出したのはつい最近のことだ。なぜ今、明らかにしようと考えたのか。そこには、子どもたちや社会に対する強い思いがあった。

笑い飯哲夫「金持ちしか賢くならへんやん」、10年続く「格安塾経営」を公言の訳

山口真由が苦しんだ学校と社会の「評価の差」

東京大学在学中に司法試験に合格し、「法学部における成績優秀者」として総長賞を受け、卒業後は財務省に入省──。誰もがうらやむほどの輝かしい経歴を持つ信州大学特任教授の山口真由さんだが、社会に出てからは挫折の連続だったと話す。

日本の学校教育で養われる力と、社会で求められる力の差に困惑した経験を持つ山口さんに、独自の教育論を伺った。

山口真由が「成績優秀でも社会ではポンコツ」と苦しんだ学校と社会の「評価差」

ホリエモンも絶賛、小学生で起業の13歳社長

小学校3年生で「元素」に魅了され、学習用の「元素カルタ」を商品化したレウォンさん。

小学6年生で会社を立ち上げ、斬新な商品開発を行っている。「スタートアップ Jr.アワード 2020」での大賞受賞に続き、プレゼン番組では堀江貴文氏に「プレゼン能力が圧倒的ナンバーワン」と大絶賛されるなど、大人の度肝を抜く活躍で、今注目の的だ。小学4年生からは「学校に通わない」という選択をしたが、その理由と現在の心境とは。異彩を放つ13歳にインタビューした。

ホリエモンも絶賛、小学生で起業の13歳社長が語る「学校の違和感」の中身

「日本中学生新聞」を発行する中1、学校と日本の民主主義

「日本中学生新聞」を一人で立ち上げ、注目を集めている少年がいる。現在、中学1年生の川中だいじさんだ。2023年4月に開始したX(旧Twitter)のフォロワーはすでに1万8000人を超え、新聞や週刊誌など大手メディアの取材も受けている。

「中学生がつくった民主的な読み物」と銘打った自身の新聞のモットーは、「誰にも遠慮することなく 書きたいことを書く」。12歳にして自らメディアを作るに至った経緯や、中学生として今求めていることなどを、13歳になって間もない川中さんに聞いた。

「日本中学生新聞」を発行する中1が考える、学校と日本の民主主義とは

FC今治高校「ぶっ飛んでる」と話題の教育の中身

今年4月に開校予定のFC今治高等学校 里山校(愛媛県今治市)。サッカー日本代表の元監督・岡田武史氏が学園長を務めるということもあって、かねて注目を集めていたものの残念ながら募集定員に届かず、現在2次募集を行っている(※取材当時)。

これまでにないカリキュラムで卒業後の進路を不安視する声もあるが、各界の第一人者が名乗りをあげて授業に協力するなどユニークな取り組みを計画している。「日本一出会いの多い学校」とうたう、その教育の中身とは。教育ジャーナリストの中曽根陽子氏が取材した。

FC今治高校「ぶっ飛んでる」と話題の教育の中身、各界の第一人者が名乗り

ココイチFC社長に大抜擢、「意欲と学ぶ姿勢」育んだ背景

「カレーハウスCoCo壱番屋」(以下、ココイチ)などのフランチャイズ運営を行うスカイスクレイパー。今年5月、新たに22歳の社長が就任した。抜擢されたのは、高校1年生からココイチでアルバイトとして働いていた、諸沢莉乃さんだ。

いかにしてアルバイトから社長へとスピード昇進したのか。インタビューが進む中、諸沢さんの突出した意欲や学び続ける真摯な姿勢を育んだ背景が見えてきた。

バイト→ココイチFC社長に大抜擢、22歳諸沢莉乃「意欲と学ぶ姿勢」育んだ背景

公認心理師が驚いた「フィンランドのインクルーシブ教育」

近年、インクルーシブ教育に力を入れて取り組む自治体や学校もあるが、2022年に国連から是正を勧告されたように、多様性を尊重した学びが前提になっていない教育現場は多い。

一方、教育先進国として知られるフィンランドでは、「社会モデル」を軸としたインクルーシブ教育が推進されているという。日本が生かせる部分はあるのだろうか。

10年以上、フィンランドでインクルーシブ教育を研究している矢田明恵氏に、現地の取り組みを紹介してもらった。

公認心理師が驚いた「フィンランドのインクルーシブ教育」、日本とは何が違う?

「中学受験不合格」のわが子の進路選択に落とし穴

合格者より不合格者の方がずっと多い中学受験。進学塾の華々しい合格実績の裏には、それ以上に大勢の不合格者がいる。いくらその事実を知ったうえで受験に臨んでいても、いざ不合格に直面すると親子ともに悔しさや失望感が広がるものだ。

これまで、早稲田アカデミー、駿台、河合塾Wingsで授業に携わってきた教育・受験指導専門家の西村創氏が、中学受験不合格の結果に親はどう向き合い、わが子をサポートするべきか解説する。

「中学受験不合格」のわが子の進路選択に落とし穴、親が気をつける対応の中身

日本初「世界の注目私立校トップ25」に選出

ラグビーが誕生して200年の節目を迎えた2023年、イギリスの名門ボーディングスクール・Rugby School(ラグビー校)の日本校「Rugby School Japan(ラグビースクールジャパン、以下RSJ)」が千葉県の柏の葉エリアに開校した。

英国の教育機関「Carfax Education」が発表した「世界の注目すべき私立校トップ25校 2023」に日本のインターナショナルスクールとして初めて選出され、注目を浴びている中高一貫校だ。

英国ラグビー校で14年にわたり教育指導や学校運営に携わった、RSJ初代校長のトニー・ダービー氏に独自の教育スタイルや魅力を聞いた。

日本初「世界の注目私立校トップ25」に選出、ラグビースクールジャパンの内実

中高生に急務の「研究倫理教育」

現在、教育現場では探究学習が推進されているが、子どもたちが身に付けるべき力は、課題の発見・解決力だけではない。中等教育の理数探究を中心に、世界で通用する「研究倫理に対する理解」も求められている。

しかし、「研究倫理教育」を実施できている学校はまだまだ多いとは言えない。中等教育における研究倫理教育の現状や課題について、一般財団法人公正研究推進協会(以下、APRIN) 中等教育系分科会のメンバーが解説する。

中高生の科学コンテストでも捏造や改ざん、探究活動に急務の「研究倫理教育」

(注記のない写真:Fast&Slow / PIXTA)