『ズートピア2』が"洋画アニメ歴代最速"で「興収100億円超え」の背景 『アナ雪』超えペースで"ディズニー復活の狼煙"となるか
もともとディズニーアニメのファンの熱量は高く、映像作品に限らず、キャラクターなどのさまざまなグッズ、音楽、テーマパークなどの商品や体験を含めて、多くのタッチポイントで結ばれている。
そこに配信が加わり、ディズニーファンの強い絆で結ばれた関係性のなかのヒット創出のエコシステムが機能し始めたことが、前述の3作連続のシリーズ続編大ヒットにより明確に示された。
ただし、作品性が伴わなければヒットにはならない。『ズートピア2』のヒット規模が、前述の2作より大幅に拡大しているのは、作品そのもののポテンシャルの高さにあるだろう。
前作『ズートピア』は、さまざまな動物たちが人間のように暮らす舞台設定に、現実社会の人種や文化の多様性を投影し、劇中の多彩で魅力的なキャラクターたちが巻き起こすドラマを通して、われわれの社会とリンクさせた。その現代人の生き方そのものを客観視させるストーリーテリングと、そこに込められた共生と平和へのメッセージが高い評価を集めた。
そんな前作は、ディズニーアニメとしては『アナと雪の女王』(北米公開13年/日本公開14年)以来となる世界興収10億ドル超えとなり、「第89回アカデミー賞」と「第74回ゴールデングローブ賞」の長編アニメーション賞ダブル受賞をはじめ、その年の映画賞を席巻した。
現実に通じる、明るい世界の裏側の暗い過去を映す
その続編となる今作は、前作で初めてウサギの警察官になったジュディと、詐欺師から警察官に転身したキツネのニックのバディが、楽園ズートピアの誕生に隠された暗い過去に迫る、サスペンスフルな要素もある物語。
ただ、基本的には、前作をよりパワーアップさせたようなファミリー向けのアクションアドベンチャーであり、子どもたちが笑って楽しめる、明るいアトラクションムービーだ。
ディズニーランドのような不思議な空間を駆けずり回るジュディとニックには、笑いのポイントが多く盛り込まれ、シアターには子どもたちの笑い声が飛び交う。



















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