走ったのは、ポルトガル南部アルガルベ地方のファロだ。リスボンから陸路で約300km。そのまま海岸線を南下するとジブラルタルにたどりつく。
低い山々の山岳地帯のワインディングロードが主体で、交通量の少ない高速道路を走ることもできた。
フェラーリでもっとも(?)重要なF1において、25年はマクラーレンの圧倒的な勝利の前に、総合ランキング4位と振るわなかった。
ドライバーのルクレールもハミルトンも残念だったなぁと思いながら、アマルフィを走らせた。
果たして、楽しい。スポーツカーメーカーのフェラーリは健在だ。しかも、運転しやすさは、驚きともいえるもの。
この新しいフェラーリとの思い出づくりができたことが、私にとって25年の締めくくりになったのだった。
細かいアップデートが磨いたフェラーリ
アマルフィの基本的なメカニズムはローマと同じ。3855ccのV8ターボエンジンを、フロントに搭載した後輪駆動方式を採る。
今回の変更を一言でいうと「グランドツアラーとしての進化」(フェラーリ)だそう。
エンジンやブレーキ、それにインフォテインメントシステムと、改良点は多岐にわたる。
「現代的なスポーツカーとしてのアップデートを施し、性能と多様性と審美性を向上させた」とはフェラーリによる説明。
パワーは、ローマより40CV(=29.4kW)増加して640CV(471kW)に上がっている。
カムシャフトやターボや排気系を見直し、スロットルレスポンスも向上したとうたわれる。
ブレーキ・バイ・ワイヤを採用したのも新しい。あらゆる路面状況に対応するABS EVOや、より正確になりコントロール性が上がったステアリングシステムなども搭載された。
電動格納式のリアスポイラーのデザインも新しく、ダウンフォースも車体にまつわりつく空気の剥離も、よりよくなったとされる。
細かいといえば細かいが、ちょっとした違いが走りに大きな影響を与えるのがクルマ。あらゆる部分の精度が高いフェラーリのようなモデルでは、小さな変更でも大きな結果につながることもある。


















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