フェラーリ「アマルフィ」のステアリングが「ちょっとスロー」なビジネス的理由

✎ 1〜 ✎ 139 ✎ 140 ✎ 141 ✎ 142
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

走ったのは、ポルトガル南部アルガルベ地方のファロだ。リスボンから陸路で約300km。そのまま海岸線を南下するとジブラルタルにたどりつく。

低い山々の山岳地帯のワインディングロードが主体で、交通量の少ない高速道路を走ることもできた。

適度なアップダウンをともなう海岸線は気持ちのいいドライブルート(写真:Ferrari)

フェラーリでもっとも(?)重要なF1において、25年はマクラーレンの圧倒的な勝利の前に、総合ランキング4位と振るわなかった。

ドライバーのルクレールもハミルトンも残念だったなぁと思いながら、アマルフィを走らせた。

果たして、楽しい。スポーツカーメーカーのフェラーリは健在だ。しかも、運転しやすさは、驚きともいえるもの。

この新しいフェラーリとの思い出づくりができたことが、私にとって25年の締めくくりになったのだった。

細かいアップデートが磨いたフェラーリ

アマルフィの基本的なメカニズムはローマと同じ。3855ccのV8ターボエンジンを、フロントに搭載した後輪駆動方式を採る。

今回の変更を一言でいうと「グランドツアラーとしての進化」(フェラーリ)だそう。

エンジンやブレーキ、それにインフォテインメントシステムと、改良点は多岐にわたる。

「現代的なスポーツカーとしてのアップデートを施し、性能と多様性と審美性を向上させた」とはフェラーリによる説明。

前車軸より後ろに搭載されるV8ツインターボエンジン(写真:Ferrari)

パワーは、ローマより40CV(=29.4kW)増加して640CV(471kW)に上がっている。

カムシャフトやターボや排気系を見直し、スロットルレスポンスも向上したとうたわれる。

ブレーキ・バイ・ワイヤを採用したのも新しい。あらゆる路面状況に対応するABS EVOや、より正確になりコントロール性が上がったステアリングシステムなども搭載された。

フルデジタルとなるメーターを採用(写真:Ferrari)

電動格納式のリアスポイラーのデザインも新しく、ダウンフォースも車体にまつわりつく空気の剥離も、よりよくなったとされる。

細かいといえば細かいが、ちょっとした違いが走りに大きな影響を与えるのがクルマ。あらゆる部分の精度が高いフェラーリのようなモデルでは、小さな変更でも大きな結果につながることもある。

次ページすれ違いで実感「正確なステアリング」
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事