『アイドル』や『愛♡スクリ〜ム!』など…日本の《アニメソング》が国内外で親しまれる「3つの背景」
12月3日、10日に放映された『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)。豪華アーティストが出演する中で個人的に注目していたのが、2025年を彩ったアニメソングの数々でした。
歌手のLiSAさんが今年No.1ヒット映画の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の主題歌『残酷な夜に輝け』を披露し、幾田りらさんは大人気アニメ『SPY×FAMILY』の第3期エンディング主題歌である『Actor』を歌唱するなど、数々のアニソンがSNSを沸かせました。
かつてアニソンはニッチな音楽ジャンルと位置づけられることもありましたが、今ではすっかり当たり前のように世間から受け入れられています。
その人気は国内にとどまらず、YOASOBIの『アイドル』やCreepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』が全米ビルボードを賑わせ、AiScReamの『愛♡スクリ〜ム!』※はSNSを通じて世界各地で口ずさまれているほどです。
これほどアニソンが国内外で親しまれるようになった背景には、この20年の間に“3つのフェーズ”があったことが考えられます。
※「ラブライブ!」シリーズから誕生した期間限定ユニットによる楽曲(キャラソン)ということで、当記事ではアニソンと分類しています。
第1フェーズ:ネットユーザーへの広がり
00年代後半以降の第1フェーズでは、YouTubeやニコニコ動画の登場が大きな役割を果たしました。
それ以前にも、『ONE PIECE』や『ドラゴンボール』といった誰もが知る作品の主題歌や『残酷な天使のテーゼ』といった有名楽曲、TM NETWORKやL'Arc-en-Cielといった著名アーティストによる主題歌がアニメファン以外にまで知れ渡る機会は多々ありました。


















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