『アイドル』や『愛♡スクリ〜ム!』など…日本の《アニメソング》が国内外で親しまれる「3つの背景」

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「THE FIRST SLAM DUNK」のパネル
『第ゼロ感』がED主題歌のアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』。韓国の映画館にて(筆者撮影)
「忘却バッテリー」のポスター
『ライラック』がOP主題歌のアニメ『忘却バッテリー』(筆者撮影)

この第2フェーズの特徴としては、アニメブームによる作品認知度の上昇に伴い、歌番組などで楽曲が披露される際に「アニメの主題歌であることが紹介される/認識される機会が増えた」ことではないかと思います。

昔から、テレビやラジオ出演の多いアーティストがアニメの主題歌を担当することは数多くありましたが、楽曲がアニメの主題歌であることには触れられないことも少なくありませんでした。

おそらくこれは、権利関係うんぬんによるものというよりは、単純にお茶の間の人々には作品名がピンとこなかったり、番組側もそこまで詳しくなかったり……といった部分もあったのだと思います。

しかし、昨今の歌番組などを見ていると、アニメの主題歌であることが積極的に紹介されたり、むしろ見どころとしてアピールされたりするようにもなりました。

第1フェーズでネットユーザーを中心に高まったアニソンの認知度は、この第2フェーズではお茶の間や街中といった、より広い老若男女の間でも高まったのです。

第3フェーズ:『愛♡スクリ〜ム!』などが海外で話題

ここ数年の第3フェーズでは、アニソンは世界各地でこれまで以上に親しまれるようになりました。

SNSの浸透もあって『アイドル』や『Bling-Bang-Bang-Born』、『愛♡スクリ〜ム!』が国内外でバズり、海外のアニメファン以外のリスナーにもアニソンが届くようになりました。

そして、そうした海外の反響が日本に入ってくるようになったことが、第3フェーズの特徴です。

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