この開発は、2つの技術的な壁に直面した。
1つ目は、天然のセラミドが高価で、有効量を十分に配合できないという点だった。そこで花王は、化学合成により、独自の「セラミド機能成分」(セラミドの働きを補い、角層細胞間のすき間を潤いで満たす成分)を開発し、この問題を解決した。
2つ目は、セラミド機能成分が高融点で結晶化しやすく、安定的に配合するのが極めて難しいという点である。敏感肌ブランドとして「低刺激でシンプルな処方」が求められる中、ラメラ乳化などの製剤技術を駆使し、この課題を乗り越えた。
この困難な課題に取り組んだチームは、当初、わずか2人のみだった。
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