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水素、アンモニア、eメタン、eフュエルの勝算は?/GX関連の取り組み後退が顕在化。橘川武郎・国際大学学長が抱く危機感

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──どういうことでしょうか。

前回の日本ガス協会の2050アクションプランは、菅義偉政権が「2050年カーボンニュートラル」を打ち出した20年10月からまもなくの時期でもあり、「ガス業界が脱炭素をリードする」とのリップサービスの面もあった。しかし、莫大な投資コストがかかるeメタンの導入を進められるのは、東京ガスや大阪ガスなど大手3社に限られていた。

都市ガス業界では30年度には「eメタンの都市ガス導管への1%注入」を目指すとしてきたが、最近ではすでに実用化されている廃棄物由来のバイオメタンを含めての1%でよしとする方針だ。政府もその方針にお墨付きを与えている。30年の1%から、50年の「90~50%程度」にどう引き上げていくのか、現状では道筋は見えない。

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