くわえるだけで歯磨きが完了するロボット歯ブラシ製品化へ。最短1分、手を動かさずに歯垢の7〜8割を除去

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電動の感覚は予想よりも柔らかかった。普段から電動歯ブラシを長めに歯に当てて磨いている筆者にとっては、本当に磨けているのか心配になるほどのソフトタッチだった。

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旧モデルのブラシ取り付け部。ここが回転・横移動して歯を磨く(筆者撮影)

ところが、染め出し液で確認すると、ピンク色に染まっていた部分がほとんどきれいになっていた。同社によれば7〜8割程度の歯垢が除去できるという。提携する歯科医院の仮屋院長は「歯科医が『よく磨けている』と評価するライン」だと説明した。22年の日本ヘルスケア歯科学会で発表された研究論文でも、歯垢残存率22.4%という結果が報告されている。「口腔衛生状態として良好」とされる基準を満たす数値だ。

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歯垢除去効果は研究により確認しているという(筆者撮影)

新モデルで何が変わったか

今回のクラウドファンディングで提供される新モデルは、旧モデルから大幅な改良が施された。

本体サイズは約42%小型化し、61×101×56mmに収まった。重量も320gから220gへと約100g軽くなっている。充電端子はmicroUSBからUSB Type-Cに変更された。

動作モードは2種類から4種類に増えた。最短60秒で磨ける「お手軽モード」、時間をかけて磨く「ていねい磨きモード」、歯間も含めて重点的に磨く「重点ケアモード」、そして子どもの小さな歯列に合わせた「子どもモード」だ。

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4種類のモードを選択できる(筆者撮影)

ブラシの種類も拡充された。従来の上下別ブラシに加え、上下の歯を同時に磨ける「上下一体ブラシ」が新たに加わった。ブラシ交換は2カ月に1回で、上下一体型が2200円、上下別型が1650円となる。

使い方もシンプルだ。歯磨き粉は使わなくても歯垢を除去できる設計で、もちろん使いたい人は付けても問題ない。本体は1台を家族で共有できる仕組みになっており、アタッチメントを付け替えるだけで使い分けられる。4つのモードを用意したのも、4人家族での使用を想定したためだという。

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