「子どものため」が仕事を無限に増やす…進路業務から始める「脱自前主義」のススメ 《教員が手放せば生徒の成長チャンスに》

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エドワーズ事務局長がどのような意図で木星に例えたのか真意はわからないが、日本の先生方が酸素の吸える場所に住み、のびのびと学び、充実感を持って働けるようにするために、山積する課題をこつこつ解決していくしかない。

「やってあげなくちゃ」のコートを脱ぐ

冒頭のエドワーズ事務局長のコメントには続きがある。「教えること以外のものに時間を取られている。自ら学習したり、勉強したり、同僚と協働する時間も足りない。(中略)教員だけではなく、一般市民や政府関係者との信頼性を高めて、必要な教育改革をしていくことが大切だ」(教育新聞11月10日より引用)

長らく学校勤めをしてきた者として、まったく反論の余地もなく、ぐうの音も出ない。教育予算が潤沢で、人的リソースが増えるとか、テクノロジーが全国の学校に一斉に配備されるといった魔法の杖があるわけではない。

そんな今、それでも決してあきらめずに「息ができる」状況づくりのために、学校が手放していい仕事、一般市民が応援できることを考えてみたい。

晩秋から初冬、日暮れが早くなるこの時期、中学校は遅い時間まで職員室に電気がついていることが多い。地方都市の中学校で勤務が長かった自分は、「進路の時期が始まったんだな」と感じる。

日常の授業や教育活動に覆いかぶさるように増える、進路に関する業務と時間を、少し見直してみることはできないだろうか。

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