フェレットを迎えて華やいだ「第二の人生」 子育てを終えた夫婦の会話を変えた幸せな時間

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「つくっている時間はとても幸せだし、完成した作品を見るのも幸せだと思うんです。マロンくんとの幸せな時間を作品に閉じ込めて、このままずーっととっておきたいなあって」

別れの先を見据えて、夫婦で描く未来

今はまだ、新たにフェレットを迎え入れることは考えていないと、ミキさんは言う。たとえマロンくんを見送っても、すぐに新しい子は迎えない。マサルさんとも話し合って、そう決めた。

「今は、両親のお世話もあることを考えたら、2匹目を迎えるのは難しいと思うんです。数年後、マロンくんを見送ったら、しばらくは夫婦で旅行したり、息子夫婦のいるオーストラリアに遊びに行ったりするつもりです。そして、70歳になったら、もう一度フェレットを迎えてもいいかなって話しているんです」

フェレット
マロンくんはもうすぐ5歳。病院にも定期的に通院している(写真提供:ミキさん)

70歳になれば、犬や猫を一から迎えるのは難しいだろう。犬も猫も15年程度は生きるだろうし、世話にもしつけにも体力がいる。

しかし夫婦ともに健康でさえあれば、フェレットなら再び迎えられるかもしれない。そうしたら、二人でまた幸せな「子育て」を楽しもう。

小さな生きがいが生まれるだけで、毎日は少し、幸せになる。

フェレット
マロンくんの存在が、長年連れ添った夫婦に新しい風を運んできてくれた(写真提供:ミキさん)

夫婦は互いに見つめ合っているよりも、同じ方向を向いていた方がうまくいく。マロンくんは、さりげなくそれを示してくれる存在となった。家族の形は変わらなくても、目線が変わるだけで日常が少しだけ違って見えてくる。

静かな家に響く小さな足音が、今日も夫婦の視線をひとつにする。

【フェレットと暮らすには】
・ペット可物件であり、フェレット(臭腺をもつ小動物)の飼育が認められていること
・ケージ、ハンモック、トイレ、給水器、温度管理機器など、専用の環境を整えること
・フェレットは暑さ・寒さに弱いため、室温15~24度前後を維持すること
・1日1時間程度ケージから解放し、ふれあいの時間を設けること
・家具の隙間・コード・誤飲物などの危険を排除してから運動させること
・狭い場所にも潜り込む習性を理解し、脱走・落下・閉じ込め事故の防止策を徹底すること
・フェレットを診られる獣医師は限られるため、事前にエキゾチック対応の病院を確保しておくこと
・平均寿命は約6〜8年。日々の変化を見逃さず、定期健診を続けること
・短い時間軸で生活が変化する動物であることを理解し、その日その日を丁寧に世話する覚悟をもつこと
・フェレットという種の習性を、そのまま受け止め、楽しめること
宮﨑 まきこ フリーライター

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みやざき まきこ / Makiko Miyazaki

立命館大学法学部卒業後、13年間法律事務所にてパラリーガルとして勤務。自己破産、離婚、失業、犯罪など、人生の困難な局面に置かれた人々と接してきた経験を生かし、フリーライターとして独立。
人物インタビューを中心に取材・執筆している。
静岡県浜松市在住。愛犬家。夫と愛犬・鰤(ぶり)と暮らしている。

X:@makiko_miyazaki

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