「串打ち3年は過去のもの?」価格高騰に逆行、名古屋で"うなぎ屋オープンラッシュ"の構造
資源保護という観点では仕方がないと思う反面、ここは何とか粘り強く交渉して、日本の食文化であるうなぎ料理がこれからも食べられるように願うばかりである。
このような懸念がある状況下ではあるが、筆者が暮らす愛知県や岐阜県、三重県ではうなぎ屋の新規オープンが相次いでいる。
愛知県でうなぎ屋のオープンが相次いでいるわけ
グルメ情報サイト「食べログ」で今年にオープンしたうなぎ屋を調べてみると、10月末現在で30軒もの店がオープンしている。
筆者の知る限り、オープンラッシュは7、8年前頃からだ。注目すべきは、そのエリア。名古屋駅や栄、金山といった都心部でのオープンが圧倒的に多い。とくに名古屋駅では、「ひつまぶし名古屋備長」や「まるや本店」、「うなぎ和食 しら河」など、ひつまぶしの有名店が軒を連ねている。
名古屋駅は名古屋の玄関口ゆえに出張客や旅行客が多く、「せっかく名古屋へ来たのだから」と、少々値段が高くてもひつまぶしを求めて店に足を運ぶ。栄や金山も仕事や観光で県外から訪れる人が多いため、ひつまぶしの需要が高いのだ。
名古屋の都心部に新規参入したうなぎ屋の中には、居酒屋や焼鳥屋から業態変更した店があり、筆者も取材したことがある。
ある店主は、「枝豆などを300円、400円で売るよりもうなぎの方が単価も高いですし、うなぎは頭以外ほとんど捨てるところがないから食材のロスもありません」と語った。



















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