1期生"延べ105人が海外大学に合格"、海外経験のない中学生がどう成長?新設の公立中高一貫「バカロレア認定校」広島叡智学園の"教育の中身"

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広島県立広島叡智学園中学校・高等学校の校門
広島叡智学園中学校・高等学校の第1期生45人が2025年3月に卒業した(写真:広島叡智学園提供)

2025年3月、国際バカロレア認定校の広島県立広島叡智学園中学校・高等学校(以下、広島叡智学園)から、第1期生45人が巣立っていった。しかも延べ105人が海外大学に合格(25年6月30日現在)。国内の高校でもトップクラスの実績を上げたことから驚きの声が上がっている。

海外大学への進学というと、広尾学園や三田国際、渋谷教育学園渋谷、渋谷教育学園幕張など首都圏にある私立の中高一貫校が強いイメージがある。帰国生が多く、進学実績が豊富で、支援も手厚いと評判だが、新設の公立校でここまでの実績を上げることができたのはなぜなのか。

国内大学にも延べ76名が合格

広島叡智学園は、瀬戸内海に浮かぶ大崎上島にある。広島市の中心部からはバスで約85分、そこからフェリーで約30分の場所だ。

19年4月、広島版『学びの変革』アクションプランのモデル校として開校。20年10月に国際バカロレア・中等教育プログラム(MYP)の認定校、翌21年5月に国際バカロレア・ディプロマプログラム(DP)の認定校となった。中学から高校まで在籍するすベての生徒が一貫した国際バカロレア(IB)プログラムを履修する日本初の公立校だ。

【写真】広島叡智学園は、瀬戸内海のほぼ中央に位置する大崎上島にある。自然に囲まれ設備もかなり充実している。
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