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いま話題のシオランが説く「怠惰のすすめ」…労働による堕落を痛烈に批判し、怠惰な生き方を実践した有言実行すぎる思想家

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シオランはどういう人かというと、1911年にルーマニアで生まれ(岡本太郎、ロナルド・レーガンと同い年)、フランスで活躍した思想家。「ただひとつの、本物の不運、それはこの世に生まれ出るという不運だ」(『生誕の災厄 新装版』出口裕弘 訳 紀伊国屋書店)という言葉からもわかるように、「反出生主義」と結びつけられることが多い。しかし、それだけの人ではなく、とにかくあらゆることに絶望していて、しかも辛辣だ。22歳のときに初めて書いた本のタイトルからして『絶望のきわみで』だ。

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