有料会員限定

台湾ヤゲオ「敵対的」から一転、芝浦電子を翻意させた"1100億円買収"の果実…さらなる日本での買収に意欲、ミネベアミツミが果たした役割

✎ 1〜 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

さらに「製品の相互補完性がある」として、芝浦電子の技術開発や生産拡充への積極投資を示唆。ヤゲオが注力するAI(人工知能)分野では、高性能化に伴う電力消費の増加が課題となっている。温度センサーの先端品を取り込み、自社の受動部品やほかのセンサー類などと組み合わせ、顧客へのソリューション提案力を強化する狙いという。

会見ではヤゲオのチェン会長と芝浦電子の葛西社長が抱き合うなど「相思相愛」ぶりをアピールした(記者撮影)

国内の売上高比率が比較的高い芝浦電子にとっても、欧米や中国に強いヤゲオの販路を活用できることは大きなメリットとなる。

葛西社長は「(成長への)サポートを非常に熱心に訴えていただき、われわれとしても共感できた」と述べた。

次ページヤゲオが買収を進める本当の狙い
関連記事
トピックボードAD