もともとはビジネスの事業開発、サステナブル推進、投資家対応、知財戦略、また政策立案や提言などへの活用を想定して作られた世界初のソリューションで、国際連合教育科学文化機関、国連ワールドサミットアワードからの認定および表彰を受けています。
これまで、官公庁や有名企業でも使われてきましたが、これを教育に活用することによって、「今の社会の問題」へのアクセスがかない、グローバルな視点や、生徒の内発的動機をもとにした創造的な問題解決力に繋がるのではということで、学校教育向けにRuleWatcher edu.をリリースしました。
開発した小田氏は、前職で日本企業の海外進出をサポートしていた時に、世界は欧米が作ったルールで動いていることを実感。各国政府や世界的企業が出しているプレスリリースなどから、新しいルールが作られていく兆しを捉え準備していくことが、ビジネスや政策を立案していく上で欠かせないと、情報ツールの開発に取り組みました。
「世界には196の国があり、使われている言語は5000から6000と言われています。これから社会に出ていく子どもたちは、それだけの多文化があることや世界で起きていることを知り、その違いとどう向き合っていくのかを考えていくことが欠かせないが、このツールを使いこなすことで、データをどう集めていくのかを自分でハンドリングできるようになる」と田中氏。
RuleWatcherでは、多言語が英語に翻訳されており、さらに日本語翻訳を活用することもできるので使い勝手が良く、教員にとっても、情報を得るのに時間がかかるという課題が解決できます。
学校現場で取り入れてみたら…
そこで、田中氏の探究プログラムの中にRuleWatcherを取り入れ、実際に学校現場で実装していきました。その舞台となったのが、千葉県にある麗澤中学・高等学校です。
今年度から始まった高校1年生の基礎探究で前述のメソッドを共有し、11回にわたって探究活動のやり方を学びました。このプログラムを採用したのが、探究推進チームリーダーの瀧村氏です。その理由を「生徒たちには世の中で起きていることに関心を持ち、それを自分ごととして捉えることが大事だと思っていたが、それがこのプログラムで叶うと思った」と言います。


















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