「外国籍の人材は替えのきく労働力ではない」人気ラーメン店経営者が"年収800万円"で外国人社員を雇う理由

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彼らは、日本での職務経験がない、もしくは浅い分、ほぼゼロベースで教育できるメリットがあります。つまり、凪の価値観を早く吸収して、身につけてくれる。いわば新卒のような存在です。

もちろん、育ってきた国の文化による考え方の違いはあります。ただ、それも不必要に干渉することはなく、指導が必要な場合、凪ではこうなんだよ、と会社/仕事として切り分けて伝えれば、理解してくれます。その意味でも、社員教育は必要であり、入社後は、日本人スタッフが受けるものと同じ教育を実施しています(凪の教育予算は年間6600万円。平均の10倍です)。

また、永住者、定住者、日本人の配偶者である外国人も、日常的に問題なく日本語が使えれば、採用の対象になります。

凪を支える外国籍人材(写真:『全世界100店舗!売上10倍!社員定着率85%!すごい!ラーメン凪の仕組みと人づくり』)

人材の良し悪しと国籍は無関係

人材の良し悪しと国籍は無関係です。皆も、そんなことは意識せず、切磋琢磨しながら働きますし、教育だけでなく、評価も横並びで行います。日本国籍だから、外国籍だからと区別はしませんが、総じて、外国人の社員は頑張り屋が多いです。

ミャンマー出身のアウンミャッテッ、同じくミャンマー出身のウィンモーは、幹部に抜擢された、成長意欲の高い社員たちです。

「新設された危機管理対策室のマネージャーをしています。店舗に寄せられたクレームや、起こったトラブルについて、再発防止のためのマニュアルの作成や周知を行う部署です。現場が安定して営業ができるように、会社に提案したところ、この部署ができました。すごいですよね。毎日、勉強しているところです。

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