「主人公のキャラがつかめない」「"大胆な再構成"って大丈夫?」朝ドラ『ばけばけ』に視聴者が抱いた"不安"が杞憂であるワケ

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ばけばけ
2025年度後期のNHK朝ドラがスタートしました(画像:NHK『ばけばけ』公式サイトより)

9月29日、113作目の朝ドラ「ばけばけ」(NHK総合)がスタートしました。

同作は「怪談」を発表した小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの妻・小泉セツがモデルの物語。舞台は明治時代の島根県松江で、史実をベースにしつつ脚色を加えたフィクションとして描くことが明かされています。

第1週の放送で話題を集めたのは、ハイテンポな展開と笑いを誘う会話劇、さらに主人公・松野トキ(髙石あかり)の幼少期を演じる子役・福地美晴さんの熱演。

ただネット上には、やなせたかし・小松暢夫妻がモデルの前作「あんぱん」と比べて、「どんな主人公なのかつかめない」「何がテーマで何を目指す物語なのかわからない」などと戸惑う声も散見されます。

はたして「ばけばけ」とはどんな作品で、何が期待できて、何に不安がありそうなのか。まだ余韻の残る「あんぱん」などと比べながら第1週を振り返りつつ、全25週・125回の物語を占っていきます。

語り部が「ヘビとカエル」であるワケ

2024年6月、「ばけばけ」の制作が発表されました。

当時のリリースに書かれていたコンセプトとあらすじは、「松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描きます。

『怪談』を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語です」。

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