店舗数がじわじわ減少、オーケーやロピアに劣勢のなか…ほっかほっか亭が始めた「"おかずを選べる"カスタマイズ弁当」は何が凄い?狙いは?
注文ボタンを押して、時間になったら店舗に取りに行く。

弁当を受け取り、いざ実食。

やはり、自分が好きなものだけを詰めたからだろうか、どんなお弁当よりもおいしく、そして食べていて楽しい。カスタマイズ弁当、なかなかいい。店側にとっても、客単価の上昇も期待できるのではないか。
「お弁当を作る楽しさ」と「使い勝手の良さ」が利点
実際に体験してみて、カスタマイズ弁当の利点は2つあると感じた。
1つは「お弁当を作る楽しさ」だ。おかずの載せ方からおかずまで、完全に1から弁当を作っていくから、世界に一つだけの「マイお弁当」ができる。あたかも、自分で料理してお弁当を作っているかのようなワクワク感を覚える。
一方、そうは言ってもおかずは作ってくれるのだから、自炊をするよりは手軽である。言うなれば、自炊と中食(外で買ってきた弁当や総菜を、家や職場で食べる食事形態のこと)の中間ぐらいの、これまでありそうでなかった形態なのである。自炊のワクワク感を手軽に味わえる、とでも言おうか。

そして、そのワクワク感は「次はどんな弁当を作ろうかな?」という消費者の購買意欲につながる。ほっかほっか亭にとっても、リピートしてくれやすいから、とてもいいのだ。
2つ目は、「使い勝手がいい」ことだ。これ、もっとも重要な利点ではないかと思う。
先ほども書いた通り、カスタマイズはどのようにもできるから、少し出費をおさえたいときはおかずを少なめにしたり、逆に奮発したいときは豪勢にすることもできる。これまで弁当屋の弁当は内容がほとんど決まっていたから、個々人の細かい好みにはなかなか対応できなかった(できても付け合わせのサラダを足したり、ご飯を大盛りにするか小盛りにするかぐらいだろう)。
しかし、カスタマイズ弁当ではそれをすべて選べるので、多くの人が利用しやすい。
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