JR東日本が東京駅直結ビルの14階から18階の区分所有権を取得、500億円超でゴールドマン・サックスグループから

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「グラントウキョウサウスタワー」(中央の建物)Source: Bloomberg

JR東日本グループが東京駅直結のオフィスビル「グラントウキョウサウスタワー」(千代田区丸の内)の区分所有権をゴールドマン・サックスグループから取得したことが8日、分かった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

同関係者らによると、対象物件はゴールドマンが2015年3月に三菱地所グループから取得した同オフィスビルの14階から18階部分。JR東日本の取得額は500億円超に上るという。ブルームバーグが確認した登記簿によると、6月30日に取引を完了した。

JR東日本は少子高齢化や生活スタイルの変化を踏まえ、中期経営計画で収益構造の変革を掲げており、不動産関連ビジネス拡大はその一環。不動産ファンド事業では運用資産を31年度末で1兆円と24年度末の約2.8倍に拡大する計画だ。

ゴールドマンの広報担当者はコメントを控えた。JR東日本の担当者は個別案件についてはコメントを控えるとしている。

グラントウキョウサウスタワーは地上42階、地下4階建てで、07年に竣工した。東京駅に直結しており、周辺の商業施設やオフィスビルをはじめ、地方都市などへのアクセスも良好だ。JR東日本グループはもともとこのビルの主な開発者で、別の複数フロアの区分所有権を中心に現在も大半の権利を所有している。

JR東日本は所有物件を一定期間後に売却し、新たな不動産開発へ再投資する回転型ビジネスを進めている。21年4月に不動産アセットマネジメント事業に参入し、23年3月に私募不動産投資信託(REIT)を組成。24年7月には不動産の取得や開発、再投資を担うJR東日本不動産を設立した。

著者:堀内亮

ブルームバーグ
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