衆院解散は無理筋、総裁選要求の"顔出し実施"は逆効果… 自民党内で動き出した「石破辞めろ」のヤバすぎる奔流
だが、会食の席での小泉元首相は過去の話に興じるのみで、現在の政局にはさほど関心を示さなかったとの話も聞く。
そもそも石破首相は、郵政選挙のときの小泉元首相のように“刺客”を立てることができるのか。現在の自民党の閉塞感を打破できるような、有能な人材を集めることができるのか。前出の自民党議員は次のように言葉を継ぐ。
「総裁選を前倒しすべきかどうかについて、徳島県連や岐阜県連は早くから反対を表明していたが、参院選直後に石破首相に退陣を求めた茨城県連、栃木県連、高知県連などは賛成している。まだ賛否を明らかにしていないところが多数だが、これらは最終的に賛成に回るだろう。そして多くの国会議員は、自分が所属する都道府県連の決定に従うことになるはずだ」
火に油を注ぐ総裁選要求の“顔出し実施”
もっとも、総裁選の前倒しに賛成する国会議員あるいは都道府県連代表は、8日午前10時から午後3時までに自ら署名した要求書を本人自ら党本部に届けなければならない。その氏名は公表される予定だが、これが関係者の間で大きな反発となっているという。
「当然、マスコミは党本部でカメラを持って待ち構えているはずだ。そこに総裁選前倒しに賛成する議員や都道府県連代表が『総裁選実施の要求』の署名を持ってやってくるわけだから、これではまるで“反逆者をさらす”行為にほかならない」(同)
もはや総裁選を求める声は、石破首相の退陣を求める声となり、その勢いは増すだろう。実際に両院議員総会後には次期総裁を狙う陣営が会合を開き、準備を整え始めている。すでに戦いの火ぶたは切って落とされた。やり直すことはもう不可能だ。
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