超長期金利が上昇一服、財務省の発行減額巡り思惑、「金利上昇圧力にいったん歯止めがかかる」との見方

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静かな金利上昇

アクサ・インベストメント・マネージャーズの木村龍太郎債券ストラテジストは、今月の超長期金利上昇について、規制対応の買いが一巡した生命保険会社や外国人ら主要投資家の買いが引く中で国債の発行が淡々と続くという「需給」要因でじりじりと金利が上昇している構図だと指摘する。国債入札の不調を受けて金利が一気に上昇して過去最高水準をつけた今年5月とは異なり、「静かな金利上昇」の様相だという。

円債市場では先週から、既発の超長期債売りが目立っていた。その結果、オフ・ザ・ランの30年債では、「残存25年」の66回債を筆頭に、生保勢が「減損ライン」の目安として意識する50円近くまで値崩れしている銘柄が続出している。

ある大手生保の幹部は「(過去に購入した)低クーポン債の入れ替えを進めているところだが、現場が結構(売却に)苦労しているようだ」と明かす。さらに半期末を控えて、生保勢が債券の含み損を解消するため、益の乗った株式との「合わせ切り」の動きが出やすいとの見る向きも多い。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジストは「証券会社も既発債の在庫を多く抱えてリスクを取る余力がなく、身動きが取れない状態だろう」と指摘。財務省が超長期債の需給や地合いの悪化を放置しない姿勢を改めて示したことはポジティブと評価する。

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