「福山雅治はスケープゴートにされた?」20年前の出来事を今の価値観で断罪していいのか…“不適切会合”報道に抱く《強い違和感》
テレビ局だけでなくメディア全般で会合が多く、「懇親会」「決起集会」「慰労会」「反省会」などのさまざまな名目で行われていました。
会合の主催者も、テレビ局や出版社から広告代理店、PR会社、芸能事務所、スポンサー、芸能人などさまざまで、コロナ禍などを経て全体の数こそ減ったものの、現在も変わっていません。
会合そのものに問題はなく、とりわけ20年前は現在よりハラスメントの認識があいまいだっただけに、今それを持ち出して断罪することの難しさを感じさせられます。
たとえば、福山さんがフジテレビとの会合以外で、もっと強烈な下ネタを言っていたかもしれないし、他のタレントも言っていたかもしれません。また、これはフジテレビだけでなく他のテレビ局やメディアの会合でも同様でしょう。
今回の件は中居さんの問題に巻き込まれるような形で福山さんがピックアップされたようなニュアンスがありました。
そもそも第三者委員会の調査期間は短く、「まあ言わないでいいかな」と思った人もいれば、退職していて調べられなかった人もいるのでしょう。すべてを調べたわけではない調査報告書である以上、1人だけを叩くような報道やSNSの動きはアンフェアに見えてしまうのです。
その「福山さんだけピックアップされた」というところこそ、多くの記事やコメントでほとんどふれられていない問題の核心たるところ。ここに闇の深さを感じてしまいます。

“フジの会合”に出席したのはタレントだけではない
第三者委員会の設置目的は、「本事案に関する事実関係及び当社(フジ・メディア・ホールディングス)の事後対応やグループガバナンスの有効性を客観的かつ独立した立場から調査・検証すること、調査結果を踏まえた原因分析及び再発防止に向けた提言を行うことである」と調査報告書に書かれていました。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら