《新世代ChatGPT》が登場!「知能は博士号レベル」「文章はプロ級」…。“人間の仕事”はAIに奪われるのか?いち早く触れた筆者が展望を解説

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これは「人間性の価値」が相対的に高まる社会への転換でもある。これまでは作業に対する対価だったものが、その人間性や発想力などに価値がシフトしていく。

アルトマンは「ソフトウェア開発の効率が大幅に上がると、誰もがソフトウェアを作るようになるだろう。世の中には極めて僕のソフトウェアへのニーズがある。効率が高まり、誰もがプログラムを作れるようになれば、その分だけソフトウェア開発の仕事はむしろ増える」と話した。

CEO
サム・アルトマンCEO(筆者撮影)

教師の役割は根本的に再定義されるだろう

職業と同じくこの世代のAIで大きく変わると考えられるのが、教育のジャンルだ。

従来の教育は「知識の暗記と再現」に重点を置いてきた。しかし新しい世代のChatGPTの登場によって、そうしたアプローチはより一層の陳腐化を迎える。知識の検索・整理・説明は、AIの方がはるかに高速かつ正確になっているからだ。

新しいAI世代を迎えるにあたり、教育分野で重要になるのは「良い問いを立てる力」「AIの答えを検証する力」「他者と対話する力」そして「人間として感じ、表現する力」だ。

教師の役割も根本から再定義される。従来のように黒板の前で知識を一方的に伝える存在から、学習者がAIを通して正しい知識を引き出し、正解へとたどり着けるようにするナビゲーターへと変化していく必要があるだろう。

子どもがAIとどう向き合い、どう問いを立て、どう社会に繋がっていくかを支える“対話の設計者”としての教育について、本格的な議論を進める必要がある。

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