《新世代ChatGPT》が登場!「知能は博士号レベル」「文章はプロ級」…。“人間の仕事”はAIに奪われるのか?いち早く触れた筆者が展望を解説

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

深く考える必要がある場合には、自動的に、順序立てた深い推論へと入っていく。その一方で、即座に答えが出ることに関しては素早く回答する。

これまでChatGPTは、適切なAIモデルを選択するなど使いこなしが必要だった。しかし、これからはその使いこなしを行う必要は無い。質問をするだけで、ChatGPTが自動的にどのように回答を作るべきなのか判断してくれるからだ。

その上、ユーザーとの対話履歴を記憶する「長期記憶」機能がよりうまく機能するようになっている。これまでの会話を反映して、ユーザーが指示する文章の文脈を深く理解し、あなたのための回答を作るのだ。

しかし、おそらく最も驚くのは、自律的に動作するエージェント機能の進化だろう。

OpenAI
(提供:OpenAI)

新ChatGPTは“秘書”のように動かせる

“エージェント”とは、ユーザーの代わりに自立的にさまざまなタスクをこなしてくれる機能のことだ。すでに提供されているものではあるが、GPT-5では次の段階に踏み込んだ重要な機能に発展している。

GPT-5が組み込まれたChatGPTでは、内部的にWebブラウザを立ち上げ、情報を検索・取得したり、ページの内容を分析するプログラム(Pythonコード)を実行したり、さらには文書配置の構造を理解して編集作業を行ったり、と人間が使いこなしてきたツールを舞台裏で自在に操る。

このエージェント機能は、外部サービスと接続することで、自動的に仕事を支援してくれる秘書のように動かすこともできる。たとえばGoogle Workspaceと接続すれば、スケジュールを取得して、出張の予定に合わせた旅行の手配を行い、そのための経費申請の書類や旅行日程の文書の作成を自動的に行えるようになる。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事