《新世代ChatGPT》が登場!「知能は博士号レベル」「文章はプロ級」…。“人間の仕事”はAIに奪われるのか?いち早く触れた筆者が展望を解説
ではこうした事例は、私のような文章を書く仕事、編集する仕事、あるいはプログラマーの仕事を奪うのだろうか?
実際にGPT-5の情報にいち早く触れた立場からいうと、むしろ自分自身の役割を高めるチャンスだと感じている。

ライターや士業に求められるスキルが変わる
創造性を伴わない領域では、AIによるサポートや代替がいよいよ現実味を帯びてくる。従来ならば多くの時間や経験で身につけた専門家が取り組んできたことを、AIが簡単な対話で再現できるようになるからだ。
士業(弁護士、税理士、司法書士など)、ライター、プログラマー、翻訳者といった「知識をもとにした解釈や文書作成」を中心とした職業のうち、単純労働に近い領域はAIが代替する。これまでも部分的な代替が始まっていたが、GPT-5によってその範囲が大幅に拡張される。
しかし、人材が代替されるわけではない。職業は残るが、求められるスキルが変化するのだ。
ライターは単なる原稿作成者から、コンテンツのアイデアや構成を練るプロデューサーへ。士業は単なる書類作成や判例検索などから解放され、依頼人との対話や価値判断、異なる文書の相関から新しい発見を行うことなどに価値が変化する。クライアントとの間に立って状況の翻訳者になることなど、より人間的な役割が増えるはずだ。プログラミングを主とするエンジニアも、UI設計やチーム指導、保守運用など人間中心の分野に力を注ぐことができるようになる。
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