任天堂スイッチ2の新タイトル群が発表になるも、やや肩透かし感。求められる“ハードを生かした専用タイトル”
1992年における家庭用ゲーム機の状況を考えると、マウス操作を使うタイトルはかなり珍しいものであった。これがマウス初体験だった当時の子供も少なくないだろう。
スイッチ2のコントローラーにはマウス機能がついているので、それに関連しての配信なのだと思われる。しかし実際にこれをプレイしてみると、スイッチ2のマウス操作に疑問を持ってしまうのであった。
『マリオペイント』のマウス操作はかなりやりづらい。マウス感度も3段階しか用意されておらず、細かな操作でミスをしやすい。ハエたたきのミニゲームもかなり遊びづらくて驚いた。

『マリオのスーパーピクロス』というレトロゲームもマウス操作に対応したが、これも非常に操作しづらい。そもそもコントローラー前提のゲームなので、マウスにまったく向いていないのである。
マウス操作はスイッチ2の新機能にもかかわらず、あまり注目されていないようだ。前述のニンテンドーダイレクトでは、カメラ機能を生かした作品が少しあった程度である。
そもそもマウス操作は斬新でもなんでもない

もちろん、『マリオペイント』や『マリオのスーパーピクロス』がやりづらいからといってマウス機能が絶望的なわけではない。タイトルによっては好評を得ているし、やり方次第といえる。ただ、マウス操作には課題がいくつかある。
まず、レトロゲームにあとからマウス操作を対応しても仕方ないように、やはりマウス操作を前提にし、快適に遊べるようなゲームを作らなければならない。
ただし、マウス操作はPCでは当たり前のものだ。今さらその分野で新しい遊びを作ろうにも先駆者がたくさんいるうえに、スイッチ2向けにわざわざ新規開発するのも難しい。特に任天堂以外のゲームメーカーは作るメリットが少ないだろう。
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