最大マイナス30℃の冷却グッズも登場!"義務化元年"の「猛暑対策製品の展示会」がガチでスゴすぎた

「記録的猛暑」という言葉がもはやインフレ化し、連日うだるような暑さに見舞われる日本列島。企業にとっては、熱中症による労働生産性の低下や経済損失は、今や企業経営を揺るがすリスクだ。6月からは改正労働安全衛生規則が施行され、事業者に対して従業員を守るための具体的な措置が義務化された。
7月23日から25日にかけて東京ビッグサイトで開催された「猛暑対策展」も、まさに「義務化元年」のトレンドに即応したものだった。同展で見つけた最新のテクノロジーとアイデアによる“猛暑ソリューション”の数々を、ビジネスや生活のシーン別にレポートする。
夏の定番「ファン付きウェア」の対抗馬は?
夏の労働現場には定番アイテムとなった「着るエアコン」のファン付きウェア。業界のパイオニアである空調服のブースは相変わらずの盛況ぶりだが、その周辺では「NEXTファン付き」の座をめぐる熾烈な開発競争が繰り広げられていた。
対抗馬の筆頭は、水冷ウェア。過酷な現場の要望に応えるべく、さらに進化を遂げている。
山真製鋸の「ICEMAN HYDRO-PRO」は、凍らせたペットボトルの上から水をゆっくり注ぐことで作られた冷水を、ベスト全体に通したチューブに循環させる仕組み。氷と水を入れればすぐに使える手軽さと、最大マイナス30℃の高い冷却性能を両立している。
スリーライクの注水式冷却ベスト「BODYCOOL SMART-X」は、バッテリー・保冷剤は不要の、身体にも環境にも配慮した冷却ベスト。独自の気化冷却システムによって周囲環境よりもマイナス5~15℃の冷却効果を、最長で72時間持続させる。
ユニークなアプローチで異彩を放っていたのが、オートバイ専用冷却ベスト「LIQUID WIND」。腰に装着したボトルから専用設計の冷却水をアンダーウェアに送水し、走行風を受けることで、胸部と背中を集中冷却する、いわば“着るラジエーター”だ。専用の冷却水は、男性用化粧品の雄・マンダムとオートバイウェアメーカー・アールエスタイチが共同開発した。
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