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「日本の生産性が低いのは、労働者のせいなのか」業績は右肩上がりでも生産性が低い原因

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  • 舟津 昌平 経営学者、東京大学大学院経済学研究科講師
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筆者は著名な経営者にこの質問をぶつけたことがある。講演にて、やはり「最近の日本は…」と仰るので、このデータを見るに一概に悪いわけじゃなさそうだがどう思うか、と。さすがの即答であった。

経営者 「あなたの言ってるのはそれ、財務でしょ? 財務指標」
筆者  「はい」
経営者  「財務と経営は違うんです。経営というのは、お金を使ってナンボです。経営者にとっては使わないお金を持っているほうがリスクですよ」

リスクを恐れる「いい子企業」

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企業の調子は良いのに、お金は儲かっているのに、なぜか使わず貯まっていく。なぜ組織への投資は滞ったのだろうか。経営学者の清水剛氏(東京大学)は一因として労働力の安さを挙げる。

2024年になってようやく賃上げ機運が高まったものの、1990年から2021年の三十余年で日本の平均賃金は3.73万ドルから3.97万ドルと6%程度しか上昇していない。

この間OECD平均は3.80万ドルから5.16万ドルと36%上昇している。労働力が安いから、設備に金はかけずに労働力投入で補おうとしてきたと指摘される。

まったく、「竹槍」である。

経営学者の金間大介氏(金沢大学)は若者が「いい子症候群」に罹っていると著書『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』(東洋経済新報社)で指摘した。筆者も概ね同意する。

しかし「リスクを恐れるいい子」なのは若者だけではないらしい。通信簿(財務指標)は優秀なのだけどリスクを取らず、失敗を過度に恐れる「いい子」な会社がどうやら増えているようだ。

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