国内外で増える「寮のある学校」背景に社会と学びの変化、海外大への合格実績に驚きの声も 広島叡智、国際高校、ハロウ安比、国際高専…
海外でも寮のある学校は増える一方で…
アメリカや英国などにある主要ボーディングスクールは、2023年の調査で55%の学校が前年より入学に関する問い合わせが増加し、49%が出願数が増加したと回答しています。
国際バカロレアやイギリス式カリキュラムを提供する学校が、従来の富裕層だけでなく中間層にも広がり、より幅広い層から注目を集めている証拠です。それに伴って寮のある学校や学生寮の新設が著しく増加し、グローバルな教育環境の変化や多様な学びのニーズに応える動きが活発化しています。

(写真:ハロウ安比校提供)
日本でも、新規のインターナショナルスクールや高専が増えていますが、課題もあります。年々高騰していく寮費です。
神山まるごと高専のように年間約200万円の学費をスカラーシップパートナー制度という、企業からの出資や寄付によって学費を実質無償化する仕組みを導入している例は、ごく稀です。
全人格教育の学びを実現するには寮や施設の運営費だけでなく、心身の発達のケアやチューターなど生徒を支える専門家も必要で、人材が不足しています。今後は、高騰する寮費への対策と、全人格を育む専門家の育成が重要になってくるでしょう。
(注記のない写真:ラグビー日本校提供)
執筆:インターナショナルスクールタイムズ 編集長 村田学
東洋経済education × ICT編集部
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