「高学歴の先生」が、うまくいかない理由
「仮に偏差値30の子どもたちに高学歴の先生が教えるとなると、どうしても自分の勉強のスタイルを押し付けてしまうんです。
でも、その子どもたちの多くは、勉強ができなくて『怒られすぎている状態』からスタートしているんですよ。それでも『何か変わりたい』と必ず思っているはずなんです。その気持ちとフィットするのが、まず大切です」
生徒たちの「わからない」ことを先生が理解するということがスタート段階にある。
そして子どもたちと接するうえでもうひとつ大人たちにとって大事なことがある。

それは大人が夢を持つことだ。
「よく子どもたちに夢を持ちなさいっていいますよね。でも、くたびれた先生たちがそれを言っても響かないんです。大人が夢を持って、それを叶える過程を見せないといけないんです。だから社員には『子どもたちが変わるには、まず大人が夢を持つこと』と言っています」
たしかに日々の業務に疲れ果てた先生が「夢を持つこと」の素晴らしさを話しても、説得力に欠ける。そして敏感な子どもたちがその「疲労」を感じ取ることは間違いないだろう。
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