生徒たちに「偏差値」の文句を言う教師も…
「たとえば、学校の偏差値はある程度、公表されていますよね。当然、先生たちは、その偏差値をわかったうえで、その学校に勤めるわけです。なのに、生徒たちの偏差値に文句を言ってしまうんです。そういう思いは子どもたちに伝わりますよね。それではうまくいきません。一番変わらなければいけないのは子どもたちではなく、その学校にいる大人なんです」
どんな学校であれ、子どもたちは将来の可能性と期待を持って入学してくる。だが、まわりの大人たちがそれを阻害して、学校としての魅力を失わせ、問題を生み出すという悪循環に陥っているのだという。
それらを改革するには、時として痛みも伴う。
改革案に賛同できない教職員の中には「変化」を嫌い辞めていく人もいるという。受け持ったある高校では7人もの先生が考えを変えられず辞めていったこともあったという。
だが、「大人が変わらなければ、子どもたちは変わらない」というのが高田氏の信念だ。そのため、学校の先生たちへの研修も定期的に行っている。

問題があれば「大人」が徹底的にまず議論する(写真:高田さん提供)
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