大方このような新しいパターンが形成されていきます。実際にMama Cafeに参加されたある母親の体験談をご紹介します。
「5歳の息子に毎朝『早く着替えなさい』と言い続けていましたが、全く効果がありませんでした。石田先生の方法を試してみたところ、最初の1週間は変化がありませんでしたが、2週目から息子が私の真似をして着替え始めるようになりました。今では『先に着替えてるね』と言うと、息子が『僕も!』と言って自分から着替えるようになりました」
個人差はもちろんありますが、だいたいこのような変遷を辿って変わっていきます。
実践のための具体的な方法
(基本的な使い方)
この方法を実践する際の最も重要なポイントは、本当に「先に始める」という行動を見せることです。言葉だけでなく、親自身が率先して行動することで、子どもは自然とその姿を模倣するようになります。
例えば、朝の準備での実践例では次のようにしていきます。
②子どもが来るまで待たずに、実際に歯磨きを始める
③子どもが来たら「一緒にやろうか」と自然に声をかける
(注意すべきポイント)
「先に始めてるね」と言った後に、次のような余計な一言は言わないようにしてください。「先に始めてるね」と、この言葉だけで終わらせることが重要です。なぜなら、余計なことを言うと論点がずれて、別の問題が発生してしまうからです。
②「先に始めてるね。いつまでぐずぐずしているの?」
③「先に始めてるね。お母さんの方が早いでしょ?」
また、「先に始めてるね」と言っても、子どもが実際に行動しないので、また「早くしなさい!」に戻ってしまう人もいます。子どももしつこく動かないのであれば、こちらもしつこく「先に始めてるね」を言い続けていきます。「早くしなさい!」をしつこく言うのではなく、「先に始めてるね」をしつこく言うのです。このことで実際に子どもが変わっていきます。ぜひ、試してみてくださいね。

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