小泉農相、コメ店頭5キログラム2000円台の実現に向けて備蓄米を「まず30万トン放出」…買い戻しの条件付けず

スーパーのコメ売り場を視察する小泉農相(右)(23日午後、東京都江東区で)=代表撮影
小泉農相は23日、政府備蓄米の放出を巡り、6月初旬をめどに5キロ・グラムあたり2000円台で備蓄米がスーパーなどの店頭に並ぶことを目標として表明した。価格がつり上がる要因とされた従来の一般競争入札に代わり、政府が安い価格を指定して売り渡す随意契約に変更する方針で、26日にも制度の詳細を明らかにする。
小泉氏は23日の閣議後記者会見で、「(5キロ・グラムあたり)2000円台で店頭に並ぶような形で随意契約で出していくことが現時点での基本的な方向性だ」と述べた。政府高官によると、先着順で契約を結び始める方針で、コメ価格の低下につながるかが焦点となる。
小泉氏は23日夜、NHKの番組で、放出の規模について「まずは30万トンとする。必要であれば全部出してもいいと思っている」と述べた。これまでの備蓄米入札では放出したコメと同量を買い戻すことを条件としてきたが、今回は買い戻しの条件はつけない考えを示した。
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