パソナが盛りだくさんのプログラムで大学生の就活を支援
グループディスカッション講座は3年生対象で本番さながらの様子だった。6人ずつのグループに分かれ、20分以内で与えられたテーマについて議論し意見をまとめて、プレゼンテーション用のパネルへの書き込みを完成させなければならない。グループのメンバーとは初対面だが、恥ずかしがっている時間はない。
しかも、パネルを完成させた後でグループごとにプレゼンするが、3分以内との制限がある。スピーチの順番が不適切だったり、話し方がもたもたしていると、あっという間に3分をオーバーしてしまう。
1つのグループが終了するごとに講師からフィードバックがあるが、「5分以内で自己紹介と役割分担を決め、10分で議論し、5分で書き込むこと」、「書記役がいるのだから、全員がメモを取る必要はない」などと具体的で厳しい指摘が示される。
本番でいきなりグループディスカッションをしろ言われてもなかなか出来るものではないが、こうした講座を受けておけば本番でうろたえることはないだろう。
パソナは東北の被災地域の産業復興のため、「東北復興・淡路島ファーム」というプロジェクトを展開している。これは、兵庫県淡路島にあるパソナの農場で農業を教えて、被災地域の産業復興を担う人材を育成するというもの。農業技術だけでなく、ビジネスマナー、パソコン基礎、プレゼンテーションなどビジネスの基礎になることも教えている。学校への入学ではなく就業という形になるので、給料が支給されるし、寮、社会保険、各種福利厚生も用意されている。
パソナは仙台駅から無料のシャトルバスを運行し、『職博“若者のチカラ”』に東北地方の学生を招待した。南部代表は、東北学生への講演の場で、自ら「東北復興・淡路島ファーム」についても熱心に説明した。各種講座への参加に加えて、 「東北復興・淡路島ファーム」の説明も受けた東北学生にとってかなり充実した1日となったようだ。
(東洋経済HRオンライン編集長:田宮寛之)
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