「選挙に勝つための戦略」だけではなかった…トランプが【ビットコイン大国】を目指す"真の狙い"
本当に今後数十年以上、価値が維持あるいは向上するのでしょうか?
一時のバブルで終わる危険はないのでしょうか?
「資産のデジタル化」は止まらない
正直に言えば、未来のことは誰にもわかりません。ただビットコインなどの暗号資産に関しては、「資産のデジタル化」という観点では今後も価値を高めていくはずです。
私にも、明日、明後日の値動きは予想できませんが、5年ほどのタームではある程度の予測は立ちます。2030年頃には1BTC=5000万円〜1億円ほどの価格になるだろうという見解を持つ専門家やアナリストも少なくありません。
有識者のものとはいえ、あくまで予測は予測でしかありませんが、各々が説得力のあるロジックで推論を立てているため、期待はできます。
とても現実的には思えないかもしれません。しかし金に代わるデジタル資産として役割を確立し始めたことを考えれば、荒唐無稽な話ではないのです。
アメリカの財務省は、「ビットコインは分散型金融における価値の保存に使われるもので、デジタルゴールドのようだ」との見解を報告しています。FRBのパウエル議長も「ビットコインの競合は金」と述べているように、金に近しいものであるという視点はビットコインの価値の理解において重要です。
そもそも資産というのは経済的な価値があるものの総称です。その中で、とりわけ金の価値が高いのはなぜでしょうか。様々な要因があるので、ここではザックリとした説明にとどめますが、まず埋蔵量が決まっていて希少価値があるからです。
それから、アクセサリーや電子機器、はたまた投資と用途が多彩であること。そして誰もが売買しやすく換金性が高いこと。紀元前からの歴史があること。企業の業績や地政学的リスクに価格が左右されにくいこと、などが挙げられます。
加えていうなら、金という実物がちゃんと現実にある、ということも信用に足る理由でしょう。
金も最初からいまほどの値が付いていたわけではありません。1995年から2024年の30年間だけを切り取っても、1グラム約1200円から約1万2000円へと、実に10倍もの値上がりをしています。
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