カネがなくても戦える!売上高J1ブービーの「湘南ベルマーレ」が快進撃を続けられる"納得の経営"

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ゴールを決め、抱擁する福田翔生ら。選手たちの躍動で今季は好調なスタートを切った(©SHONAN BELLMARE)

2025年シーズンのJリーグも開幕から1カ月半が経過した。最上位のJ1は、2023年・2024年と連覇したヴィッセル神戸や2024年のYBCルヴァンカップ王者である名古屋グランパスが低調なスタートを余儀なくされるなど、予想外の展開になっている。

こうした中で大躍進を遂げているのが、湘南ベルマーレだ。2023年・2024年は15位とここ数年は毎年のように残留争いに巻き込まれていたが、今季は開幕から鹿島アントラーズ、セレッソ大阪、浦和レッズに3連勝。その時点で首位に立ったのである。

その後、横浜F・マリノスとFC東京に引き分け、神戸に敗れたことで、第6節終了時点で5位と順位を落としたものの、まだまだ上位を狙える位置にいる。

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変化のきっかけは3年半前の出来事だった

「現在指揮を執っている監督の山口智が就任したのは、2021年9月。それまでの湘南は“堅守速攻型”のスタイルを志向してきました。私自身も2016年からチーム強化に携わってきましたが、一定の成果を感じながらも『湘南の未来を考えたときに異なる文化を取り入れなければいけない』という危機感が頭をよぎったのも事実です」

こう証言するのは、湘南の坂本紘司社長だ。

「そこで、コーチだった山口の監督昇格に踏み切った。彼はガンバ大阪の選手時代に“ボールを動かす攻撃的なサッカー”で数々のタイトルを取り、勝者のメンタリティーも身につけていた。異なるサッカー観を持つ指導者を呼んで、“違った血”を入れ、これまで培ったクラブの良さと融合させたいと考え、2021年に湘南に来てもらい、同年9月に監督就任を決めました。そこからの3年半はつねに結果が出ていたわけではなかった。周りからの厳しい声も耳にしましたが、彼のアプローチを信じて支え続けてきました」(同)

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