スタバも発売、「紅茶系ドリンク」は流行るのか コーヒービーン&ティーリーフが目指すもの

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L.Aに拠点を持つ同チェーンは、日本では知名度は低いものの、27カ国に約1000店舗を運営している。地元のロスに店舗が集中しており、また撮影所内にも店舗があるため、紫色のカバーが目立つカップとともに、ハリウッドスターの姿がゴシップ誌に登場することもよくある。

そのため日本では「セレブなイメージ」が先行し、オープン時は「知る人ぞ知るセレブのカフェがついに上陸」と大いに話題となった。開店後しばらくは2時間半待ちの列ができたこともあったそうだが、5カ月を迎えた今、客入りは落ち着きを見せてきているようだ。

コーヒービーン&ティーリーフ 日本橋一丁目店

ただ、オフィスや商業施設が建ち並ぶ立地であり、また地下鉄駅出口に隣接する便利さもあって、満席状態も珍しくない。スペースがゆったりしていることもあり、パソコンを持ち込んで仕事をするビジネスパーソンの姿もよく見られるそうだ。女性客が多いのも特徴的と言えるだろう。

「デパートがあるからかもしれませんが、年配の女性がおひとりでいらっしゃることも多いですね」(片岡さん)。「カリフォルニア発のチェーンなので、店内の明るさや、ポップで健康的なイメージを大切にしています」(森さん)。

会社帰りの1杯は、お酒ではなくお茶

興味深いことに、午後6時〜8時の時間帯は9割が女性客になるのだという。「ちょっと1杯」といえば普通はアルコールを指すが、同店では会社帰りにお茶をしにくる女性同士のお客が目立つのだそうだ。

また午後10時までオープンしているため、近くの繁華街で飲んだ後、コーヒーやお茶でちょっと酔いをさまそう、という客もいるようだ。

「意外に、休日に皇居を走ってきたランナーの方が立ち寄られたり、近くに住んでいる方が犬の散歩途中に寄られることもあります。休日はリピーターが多いと言えるかもしれません」(森さん)。

このように、多彩に使われる理由として、立地の利便性や明るい店内でゆったりと過ごせることが大きいかもしれない。そもそも、コーヒーと紅茶の選択肢があるため客層も多彩になる。コーヒー好きな人、苦手な人双方にとって選択の幅が広いからだ。

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