スタバも発売、「紅茶系ドリンク」は流行るのか コーヒービーン&ティーリーフが目指すもの

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

こうした“スイーツ度”の高いドリンクの場合、往々にしてあるのが、クリームやソース、シロップによって、ベースとなる飲み物の味が消されてしまうこと。ただ紅茶へのこだわりが強い同チェーンでは、しっかりした茶葉の味を残しているのが大きな特徴だ。

「シンプルなブラックティーからフレーバーティーまで、いろいろな種類があります。それらをうまくほかの素材と組み合わせながら、紅茶が持っているおいしさを崩さないように味のバランスを設計しています」(片岡さん)。

茶葉の味を残し、おいしさを崩さないバランス設計

L.A.Styleマーケティング部長の片岡淳さん

今回の商品でベースとなっている紅茶は、「ポメグラネイトブルーベリーティー」というフレーバーティーの一種だ。ベリー系の紅茶だからこそ、4種のベリーやチョコレートと違和感なく馴染むわけだ。

ベリーのソースも、丸ごとのフローズンフルーツを店舗でミキサーにかけて手作りしたもの。そのためフレッシュさがより強く感じられる。

また、紅茶そのものもやや濃いめに淹れているということもあるようだ。

「ティーラテというと、ティーバッグを使っているところも多いと思いますが、当チェーンでは独自の方法として、リーフを細かく粉砕し、エスプレッソマシーンで抽出しています。そのため、紅茶の味や香りが濃いティーラテになるわけです」(広報担当の森亜紀子さん)。

売れ行きについては「当初予想の2倍の売り上げになっている」(片岡さん)とのこと。男性の支持が高かったことだそうだ。「カップルのお客様が来て、男性がコーヒー、女性がアイスブレンディッドを注文したのですが、交換して味見をした後、ずっと男性のほうが飲んでいたこともありました」(森さん)。

このように、まず紅茶のイメージを訴求しようという狙いは当たったようで、

「一般的には全体の販売数の2%と言われていますが、うちでは25%ぐらいを紅茶が占めています」(片岡さん)という。

ただ、コーヒーをベースにしたドリンクも近い将来、企画したいと考えているようだ。

次ページ開店から5カ月を迎えた現在も、満席が珍しくない
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事