独立系で生き残れるか--大和証券・日比野隆司社長を直撃

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──アジアでは増員分の半数強に当たる250人程度を今期中に減らす。戦力を維持できるのか。

市場の回復に乗れないような減らし方はしていない。業績の悪い社員を減らし、よい社員はマルチタスク化をすることで、極力収益に影響が出ないようにしている。

──当初は今・来年にもアジア株の売買シェアで世界トップ5、株式引き受けでトップ10を目指した。

これだけ人員を減らしているので、もう一度目標設定をし直さないといけない。具体的には今、中期計画策定で詰めている。ただ、トップ5の目標が無茶苦茶というわけではない。アジア株のアナリストランキングでは12~13位につけている。

──下支え役の国内リテールも昨年10~12月期は減益となった。

市場全体が激しく縮小した。株の出来高も投資信託市場も全体が縮小した。それでもリテールは頑張っており、今後も期待している。

(昨年5月開業の)大和ネクスト銀行は、顧客の資金を導入する入り口として役に立っている。預金残高は今年度末に1兆5000億円近くになる。3年以内には3兆~5兆円へ増やしたい。これまで大和証券を利用したことがなかった方々にも来ていただいており、そうした顧客に公社債や投信、株式などを紹介できる。証券をコアとして銀行が間口を広げる「証銀連携ビジネスモデル」を確立したい。

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