ということで、桜木先生は「テストでいい点を取ったらご褒美をあげる」ということには否定的でした。他者から与えられたモチベーションではなく、「自分がそうしたい」という内発的動機を喚起させるようなコミュニケーションを取るべきである、ということですね。
実際、東大生にアンケートを取ると、親御さんと「ご褒美をあげるからテストを頑張れ」というコミュニケーションはあまり取られていませんでした。その代わり、「この前のテスト、頑張っていたね。このプレゼントをあげよう」というように、子どもの頑張りを振り返って、後からプレゼントを渡す家庭が多かったです。
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プレゼントありきで勉強するのではなく、あくまでも「もしかしたら頑張ったらいいことがあるかもしれない」というくらいの気持ちにとどめておくのです。
報酬が約束された努力が当たり前になってしまうと、報酬が提示されない努力を頑張ろうとはしなくなってしまいます。
頑張ったらいいことがあるかも…と思うように
でも、努力した結果として報酬がある場合もあるとわかると、子どもも報酬ありきではなく努力するようになり、「頑張ったら何かいいことがあるかもしれない」と考えるようになります。
また、「何位以内」「何点以上」など、明確な基準を設けてご褒美をあげてしまうと、その点数以上の努力はしなくていい、という感覚になってしまいます。
「80点以上」と言われていたら、80点でいいと考えて、90点の努力や100点の努力はしなくなるのです。結局、子どもの限界を親御さんが決めてしまうことにもなりかねないのです。
いかがでしょうか?あくまでも報酬は事後的に渡すべき、という話でした。ぜひ参考にしてみてください。
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