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生成AIによる著名アーティストのニセ楽曲に注意 AIを活用する悪徳業者からメタデータをどう管理するか

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  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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本来のアーティスト名義とは無関係な楽曲が並ぶQobuzの「YUI」アーティストページ。1月28日撮影(筆者によるスクリーンショット)

YUIはSony Music Labels所属アーティストで、2000年代後半から数々のヒット曲を生み出し、2012年11月に活動を休止。その後はバンド形態や別名義で活動しているため、いわゆる“YUI”名義の新作が大量に出続けている状況ではない。

ところがQobuzでは、Sony Musicと無関係と思われるレーベル名義で、100を超えるアルバムがYUIのページに並ぶ。試聴すると、いかにもAI生成っぽい楽曲や、ボーカロイド風の音源が再生される。短期間で膨大な作品をリリースしている点や、ディスコグラフィーとの乖離から、“なりすまし”としか考えられない。

調べると、同じ作曲者によるYUI名義の楽曲はApple Musicでも配信されていることがわかった。しかし、Apple Musicでは本家YUIとはしっかり区別されており、「同名アーティスト」ではあってもページは分離されている。Qobuzではこうした区分がなく、本家YUIと混在した状態だ。

技術的には同名アーティストを分割できる余地があると考えると、Qobuzのメタデータ管理が追いついていない状況が浮き彫りになる。

SMAP名義で卑猥なテーマやグロテスク表現も

YUIのケースだけではない。STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)のタレント名義でも、Qobuz上に怪しい楽曲が並んでいる。特に「SMAP」というグループ名で配信されている作品群には、卑猥なテーマを扱った楽曲だけでなく、血まみれの人物や暴力的なイメージ写真をアルバムアートに使用しているものも多く見受けられる。

Qobuzの「SMAP」アーティストページ。交通事故被害者のようなグロテスクな画像をアルバムアートにした作品が配信されている。1月28日撮影(筆者によるスクリーンショット)

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