海外記者が見た「日本の中居報道」に潜む異常さ サルを追いかけるのにはヘリコプター使うのに

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フジテレビと記者たちは自分たちの職業と国民を裏切っている。民主主義が機能している国なら、このようなあからさまな公共的価値のある情報への制限はありえない。メディアと記者クラブ会員、そしてメディア業界の恥を晒すも同然のことだ。

フランスの大手紙『ル・フィガロ』でも報道された(1月9日付)。記事タイトルは「日本のボーイズバンドの元スターが『性的問題』でテレビ番組から追放される」(写真:Le Figaroのサイトより)

メディア業界のトップに女性がいるフランス

欧米ではメディア側による性問題に対する姿勢も大きく変化している。

フランスでは、政府がテレビ業界における性的問題の解消に踏み切った。「すべてのテレビスタッフは、性犯罪に関する簡単な研修を受けなければならず、従わない場合は公的補助金を受けられない」と、フランスのテレビ業界における複数の性犯罪スキャンダルを明るみにしたテレビプロデューサーのアンソニー・デューフォーは話す。

「不適切な方法で体を触られないように、モニターを大きくするよう求めるなど、少しばかげていることもあるが、メッセージは明確だ」

「変化が起きた最大の要因は、メディアで権力の座につく女性が急増したことだ」とデューフォーは加える。フランスのNHKであるフランステレビは、2015年から女性によって運営されている。フランスで最も人気のある捜査番組の責任者は女性だ。ネットフリックス・フランスのトップは女性である。

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