住宅ローン「団信」特約、後悔しない選び方の極意 「特約を付ければよかった」後悔する人が多数

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保険によって「残りの住宅ローンが完済される特約」とは、主に以下の通り。それに関連する特約が多い「月々の返済額を保障する特約」と合わせて紹介しよう。

住宅ローンが完済される特約まとめ
(画像:カーディフ生命の資料を基に筆者作成)

「がん団信」は、初めてがんと診断された場合が対象。ただし、手術で取り除ける場合が多く転移の可能性が低い「上皮内がんや皮膚がん」などは対象外だ。また、「リビングニーズ特約」は、余命6カ月と診断された場合に、保険金を受け取れるもの。カーディフの場合は、この2点が団信の特約だ。

脳卒中や急性心筋梗塞と5つの生活習慣病については、カーディフ損保の「就業不能信用費用保険」に加入し、それに付帯する特約となる。

この保険は、就業不能な状態のときにローン返済日を迎えたら、その月のローン返済相当額が支払われる商品と、その状態が長期にわたった場合に残りのローンが支払われる保険との組み合わせとなっている。そのため、月々の返済額を保障する場合とセットで説明しよう。

「脳卒中・急性心筋梗塞」で就業不能な状態のままローン返済日を迎えたら最長2カ月までのローン返済額について保険金が充当される。さらに発症から60日以上、所定の状態が継続すると保険金がローン残高に充当される。職場復帰ができている場合でも残高を保障される可能性がある。

「高血圧症・糖尿病・肝硬変・慢性腎不全・慢性膵炎」で就業不能、つまりいかなる業務にも全く従事できない状態のままローン返済日を迎えたら最長12カ月までのローン返済額について保険金が充当される。

さらにこれを超えてその状態が続くと保険金がローン残高に充当される。生活習慣の改善や治療で回復する可能性もあるので、長期間継続する重篤な場合に保険金でローンが完済できるわけだ。

また、これらの八大疾病以外の「その他の病気やケガ」で就業不能な状態になった場合も、同様の特約が用意されている。新型コロナウイルス感染症なども対象になる。

ローン残高は無くならないが一時金が出る特約も

がん団信の対象にならない例
(画像:カーディフ生命の資料を基に筆者作成)

がん団信では対象とならない「上皮内がんや皮膚がん(皮膚の悪性黒色腫は対象外)」については、30万円の一時金が支払われる特約もある。なお、同じく「がん団信」の対象にならないのが、すでにがんに罹患している場合だ。しかし最近では、がん既往歴のある人でもがんの種類や治療内容、経過期間などによってはがん団信を付帯できる特則もあるようだ。

がんで高額治療になるのは、先進医療を受ける場合だろう。「がん先進医療特約」なら、先進医療の技術料と同額の保険金(通算最大2000万円)が支払われるので心強い。さらに10万円の一時金も支払われる。

このほか、病気やケガで「入院」した場合、入院中に月々の返済額が支払われる(最長2カ月)特約や入院したときに一時金(10万円)が支払われる特約などもある。また、ローン契約者だけでなく、配偶者のがんや女性特有のがんについて100万円などが支払われる特約など、実にさまざまなものがある。

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