住宅ローン「団信」特約、後悔しない選び方の極意 「特約を付ければよかった」後悔する人が多数

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病気やケガ以外で、ローン返済が難しくなる場合もある。たとえば、仕事を失うこともその一つ。勤務先の倒産・廃業などで解雇されて「失業」した場合に、失業状態でローン返済日を迎えたら、最長3カ月までローン返済額が保険金で支払われる保険がある。

近年甚大化する災害で、住宅に被害が生じる場合も多く見られる。災害によって住宅が全壊・大規模半壊・半壊の認定を受け、居住不能となったときにローン返済額を最長36カ月まで支払う「災害による居住不能」の保険もある。

また、団信などで保障されるのは身体的な病気で、精神疾患は対象外となる場合が多い。カーディフ損保では、「認知症」と診断された場合の保険、「うつ病」などで入院あるいは就業不能になった場合の保険なども、2024年12月から商品ラインナップに加えている。

団信に関する新しい保険や特約が増えるのは、どういった理由からだろう? カーディフ損害保険パートナーソリューション営業部の虻川兵衛さんに聞いたところ、「顧客の声を商品開発に取り入れてきたこと」や「ローンの借り方が変わってきたこと」にあるという。

住宅の価格が上昇し、夫婦共働きが増加するなどで、2人でローンを借りて住宅を買うスタイル(いわゆるペアローン)が一般化している。一方で、2人がそれぞれで借りるからこそ、不測の事態に備えるニーズも高まっている。いまは1人の収入が変化するだけでも、ローンの返済に影響を及ぼすからだ。

基本的な団信もペアローン用に変化

ペアローンの場合、それぞれが住宅ローンを借りる(互いにローンの連帯保証人になる)ので、自分が借りたローンについてのみ団信に加入する。したがって、自分が亡くなると自分が借りたローンは保険で完済されるが、パートナーが借りたローンはそのまま残る。そこで新たに登場したのが、ペアローン利用者向けの連生団信と呼ばれるもの。

ペアローン連生団信の場合は、2人のローンの合計額をそれぞれの保険金額として団信に加入するので、いずれかが死亡または高度障害になったときには、どちらのローンも保険金で返済されるようになる。

なお、カーディフ生命・カーディフ損保がPayPay銀行を通じて提供するペアローン連生団信の場合は、がん保障やがん以外のすべての病気・ケガで働けなくなった時の保障も備えているのが特徴だ。

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