日本マンガ界、「ガラパゴス」な制作環境の価値 『漫画ビジネス』書評

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『漫画ビジネス』菊池 健 著
漫画ビジネス(菊池 健 著/クロスメディア・パブリッシング/1848円/264ページ)
[著者プロフィル]菊池 健(きくち・たけし)/1973年生まれ。一般社団法人MANGA総合研究所所長。マスケット合同会社代表。2010年から「トキワ荘プロジェクト」ディレクター。東京と京都で400人以上の新人漫画家にシェアハウスを提供、100人以上の商業誌デビューをサポートした。

「どうしたら、うちの会社で『鬼滅の刃』をつくれますか?」。そんな問いから、本書は始まる。

実は評者も数度、同じ質問をされたことがある。マンガの現場にも身を置き、他社の現場の話を見聞きしてきた者としてつたないながらも答えるなら、回答①「『鬼滅の刃』は現実的ではありません。『ダンジョン飯』なら出るかもしれませんが、かなり時間が必要です」、または、回答②「『【推しの子】』は難しいです。『トリリオンゲーム』は可能性がありますが、チャレンジ回数が必要です」だろうか。

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