「人づきあい」長つづきのコツは"放牧スタイル" 「過去の関係性」に執着してもうまくいかない

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私は新卒で入った会社の同期と今でも付き合いがあるのですが、これまでの約20年間で、グループを抜けていった人もいれば、また戻ってきた人もいます。私自身も、集まりに呼ばれない時期もありました。

「参加しなくてもいいや」と思ったこともあるし、逆に自分からみんなに声をかけたこともあります。

そんなふうに、手をつないだり離したりをくり返すのは、ごく普通のこと。私は、こんな人づきあいのスタンスを「放牧スタイル」と呼んでいます。自分と関わる人を、首輪で縛りつけたり狭い小屋に閉じ込めたりしておくのではなく、自然と地つづきの、広い牧場のなかで「放し飼い」しているイメージです。

50代の今、30代の頃より「体も心も」とてもラク

近くに来れば話をするし、向こうに行きたいなら行ってもいい。見えないほど遠くに行ったと思ったら、またタイミングが合っていつの間にか近くにいることもある。牧畜犬みたいなだれかが、勝手に近くまで連れ戻してくることもあるかもしれません。

しんどくなったら、心より先に体を整えよう
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みんながそれぞれに自立して、ほのぼの「自分の」人生を自由に謳歌する。長い人生のなかで、「人生のステージ」が合うタイミングが来たらつながったり、合わなくなれば離れたり。そんなふうに付かず離れずな関係性が、健全で心地よく、理想の人間関係だと思っているのです。

歳を重ねれば重ねるほど、人との関わりが増え、不調も増え、スタイルもダウンし、気力もなくなるものです。ですが、私は50代の今、30代の頃よりとても体も心もラクですし、若い頃に戻りたい、とも思いません。「今」の自分が一番いい。

あんなに自分に自信がなく、他者との比較でしか自分のポジションを認識することのできなかった私が、自分で体を整える術=整体ライフスタイルと出会ったおかげで、変わることができました。

ぜひあなたにも、それを体験してほしい。変わっていく自分を見逃さないようにして、自分の軸をつくる。そうすれば、あらゆる「しんどさ」から解放され、あなたの人生は、すっきり軽やかに、こうありたいというものになっていく。いつも新しいことを楽しめる毎日がやってくるはずです。

そのためには、いつだって「まず体から」。このことを忘れないでいてくださいね。

いちい 葉子 整体指導士、からだデザイン研究所主宰

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いちい ようこ / Yoko Ichii

1968年生まれ。神戸出身。大手化粧品会社で営業や人事としてがむしゃらに働く20代を過ごす。30代半ばで母親のがんが発覚。あらゆる手を尽くすも進行を防げず、これまでにない喪失感に襲われる。その後も休むことなく仕事や育児を続けた結果、さまざまな不調が出現。何をしても良くならないと諦めかけていたとき、整体と出会う。症状のある部位だけでなく体全体をみて整える手法により、驚異的に心身が回復。その経験から自分と同じように苦しむ人を救おうと、整体理論を学び「まくら体操セラピー」を開発。代々木上原に教室を開く。そのシンプルながらも奥が深いメソッドは、体だけでなく心までも元気になるとクチコミで広まり、受講者が殺到。10代から70代まで、のべ3万人の心身の不調と向き合い、新規レッスンは2ヶ月先まで予約が取れない状態が10年以上続いている。全国はもとより、アジア、ヨーロッパ、北米など世界中に受講者が広がる。『ヒルナンデス!』(日本テレビ)などのメディアでも紹介され話題に。朗らかな人柄と、一人ひとりのつらさに寄り添う姿勢に、多くの人が勇気づけられている。

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