「人づきあい」長つづきのコツは"放牧スタイル" 「過去の関係性」に執着してもうまくいかない

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私は今、生徒さんたちに対して、こんなふうに考えています。

「もし、健康になりたい人や、自分で体のケアができるようになりたいって人がいたら、ぜひ私の船に乗ってくださいね」

船に乗るか乗らないかは、相手が決めること。乗ってくれた人には、全力で応えよう。そう思っているんです。この考え方の変化は、私自身の心もかなりラクにしてくれました。

万人にいい顔する必要なんてない。自分が楽しいと思うことを一緒に楽しんでくれる人とだけ付き合っていけばいい。そう自分に許しを出したのです。

つながる人は「人生のステージ」で変わっていい

ここから先は相手が決めること。そうやってきちんと線を引けるようになったことは、もうひとつ、私に良い変化をもたらしてくれました。それは、人に執着しなくなったことです。

たとえば、みなさんにはこんな経験がないでしょうか? 今まで仲が良かった人となんとなく話が合わなくなった。以前はそんなことなかったのに、最近はちょっとしたことで意見がぶつかるようになってしまった。

あたりまえのことですが、だれでもみんな、生きていればライフステージやライフスタイルが変化していきます。それに合わせて、だんだん考え方や価値観、大切にしたいことも変わっていくものです。

そんな変化のペースや方向が合わないと、仲が良かった人と話がズレてしまったり、意見がぶつかるようになったりします。

私はそれを、お互いの「人生のステージ」が変わったからだ、ととらえています。とくに、女性の30代以降は、そういった「ステージの変化」が多発していく時期だと思います。

「女性は結婚して家庭に入り、子育てをする」というひとつのモデルがあった時代とはちがって、今は女性の人生にも、いろんな道が広がっているのが当たり前になりました。ライフステージの変化はより激しく、生き方が多様になっています。

たとえば、結婚している人もいれば、ひとりで暮らしている人もいる。子どもが3人いる人もいれば、ひとりいる人も、いない人もいる。家庭に入っている人もいれば、働きつづけている人もいて、起業している人だっています。

ちょうど、30歳くらいを境に、そんな分岐が始まっていくので、結果として、周りの人との「ステージのズレ」を感じることも多くなるわけです。

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